菓匠花見

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冬の和菓子と行事
~霜月・師走・睦月~

寒さが厳しくなり、動植物は冬を乗り越えるために活動を止めます。冬の始まり「立冬」から「節分」までの季節をご紹介します。

上生菓子「若松」

上生菓子「若松」

今回紹介します上生菓子は「若松」(わかまつ)です。
うっすらと雪が積もる松に鶴が飛んできている様子を表現しました。
※練り切り製、中餡:栗餡

松竹梅というように、松は縁起物として知られています。
さてなんで松は縁起がいいのでしょうか

常緑樹で真冬でも緑を絶やさないことから、“繁栄・不老長寿”の象徴として好まれているそうです。大きい家に松の木があるのはそういうことだったのですね。

上生菓子「福梅」

上生菓子「福梅」

今回紹介します上生菓子は「福梅」(ふくうめ)です。
冷たい空気の中、早々に凛と咲く梅の姿を表現しました。

梅は「花よし、香りよし、果実よし」と言われるほど3拍子揃った植物だそうです。なんともパーフェクトな植物ですね。

日本画で「梅と鶯」の組み合わせは絵になる良い取り合わせとして知られています。ほかにも取り合わせが良いもので、「牡丹に唐獅子」、「竹に虎」、「紅葉に鹿」、「松に鶴」、「柳に燕」などがあるそうです。※花札の絵柄を見ると見つけられるものがありますね。

ちなみに梅は春一番で早く咲く花で、鶯は春を告げる鳥とされています。絵に込める日本人の春への待ち遠しさが表れている組み合わせですね。

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