和菓子だよりwagashi
夏の和菓子と行事
~皐月・水無月・文月~
日本人は風に揺れる風鈴など五感で涼を感じ、暑さをしのぎました。「八十八夜」から「大暑」までの暑さ真っ盛りの風情をご紹介します。
上生菓子「萩の花」
今回紹介しますのは「萩の花」(はぎのはな)です。
萩はマメ科の植物で秋の七草として有名です。
マメ科の植物といえばインゲンマメや小豆、そしてお赤飯に使用されるササゲが思いつきます。調べ続けていると藤もマメ科の植物だそうで、この発見には驚きました。
また、萩は宮城県の県花になっています。
あの有名な菓匠三全さんの「萩の月」は、宮城県のシンボルである萩から生まれたのですね。
上生菓子「桔梗」
今回紹介しますのは「桔梗」(ききょう)です。
桔梗は星形のとても綺麗な花を咲かせます。
桔梗は「秋の七草」の一つで(秋の七草の内訳は桔梗、女郎花、尾花、撫子、藤袴、葛、萩)日本の秋を代表する植物になっています。
「春の七草」はお粥にして食しますが、「秋の七草」は主に鑑賞して楽しむものだそうです。
桔梗の花言葉は「永遠の愛」、「清楚」、「従順」、「誠実」です。
多くの戦国武将が桔梗の家紋を使っていたのはこの花言葉が由来なのかもしれませんね。