和菓子だよりwagashi
春の和菓子と行事
~如月・弥生・卯月~
二十四節気は「立春」からスタートします。「立春」から夏間近の「穀雨」までをご紹介します。
上生菓子「三色すみれ」
今回紹介します上生菓子は「三色すみれ」です。
春に岩の間から力強く、そして可憐な花をたくさん咲かす“すみれ”を表現しました。
中餡:こし餡
“すみれ”(菫)は非常に種類の多い植物だそうで、“すみれ”はスミレ科の仲間の総称として使われているそうです。開花時期は3月下旬から5月まで咲いているそうです。
皆さんが頭上の桜の鮮やかさに目を奪われているとき、足元にひっそりと綺麗な花を咲かせています。
謙虚で応援したくなりますね。
上生菓子「花菖蒲」
今回紹介します上生菓子は「花菖蒲」です。
初夏の梅雨の中にひときわ華やかに咲く姿を表現しました。
江戸時代を中心に数多くの品種が育成されて現在は2000種類以上の花菖蒲があるといわれているそうです。その色の鮮やかさから色彩の魔術師とも呼ばれているそうです。
花菖蒲の花言葉は「優しい心」「優雅」があり、まさにその咲く姿から連想するにはぴったりな言葉ですね。ほかにも、5月5日の端午の節句に飾られることの多い花なので「心意気」という花言葉もあるそうです。(江戸っぽいですね!)